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口臭が気になる方…原因は歯周病かも!?歯医者で対策をしましょう
こんにちは。
京王井の頭線「久我山」駅北口から徒歩1分の、【森山歯科医院】です。
2016年の厚生労働省の調査によると、15歳以上の約10%が「口臭」について気になっていることがわかっています。
(参照:厚生労働省 e-ヘルスネット「口臭の原因・実態」より) >
なかなかご自分での判断が難しいからこそ、「私のお口、におってる……!?」と心配になりますよね。
そのような方は、歯周病が原因でお口のにおいが強くなっているかもしれません。
今回のコラムでは、歯周病と口臭の関係性や、歯周病による口臭の改善策などについてお伝えいたします。
森山 明英 院長
医院名:医療法人社団 信英会 森山歯科医院
所在地: 〒168-0082
東京都杉並区久我山5丁目8−20 B1-C ポスタンド
Contents
歯周病が原因の口臭はどのようなにおい?
歯周病と聞くと、歯ぐきの腫れや出血などの症状をイメージされる方が多いのではないでしょうか。
じつは「口臭」も歯周病の代表的な症状のひとつなのです。
お口の中の細菌が、おもにたんぱく質を分解することでガスを発生し、口臭となります。
次の3種類のガスは、口臭の原因である揮発性硫黄化合物のおもな成分です。
それぞれ、どのようなにおいを発生させるのかお伝えします。
玉ねぎが腐ったようなにおい
腐った玉ねぎのようなにおいは、「メチルメルカプタン」と呼ばれるガスが原因です。
強いにおいを発生させることがわかっており、毒性が強いため歯周病を悪化させてしまうひとつの要因として考えられています。
さらにメチルメルカプタンは、歯周病が進行することによって増加するといわれています。
腐った卵のようなにおい
卵の腐ったようなにおいの原因は、「硫化水素」です。
硫化水素は舌苔にも多くみられる物質といわれています。
硫化水素は唾液の量が減少することで、お口の中が乾燥したときに発生するにおいのため、歯周病でない方でも臭う場合があります。
生ゴミのようなにおい
「ジメチルサルファイド」は、生ごみのようなにおいといわれています。
飲食物による一次的な口臭や、消化器・肝臓系の疾患が原因で発生することがあるガスです。
そもそも歯周病とは?
口臭の原因となる歯周病には、次のような特徴があります。
歯を失う疾患の第一位
歯周病はむし歯とともに、歯を失う代表的な疾患であることをご存じでしょうか。
歯周病の治療に取り組むことは、口臭の予防や改善以外にもご自身の歯を守るために欠かせないのです。
(参照:厚生労働省e-ヘルスネット「歯の喪失の原因」より) >
歯周病の原因とは?
歯周病の原因は、歯周病原菌といわれる細菌が関係しているといわれています。
細菌が発生する毒素によって、歯ぐきが腫れたり出血しやすくなったりする病気なのです。
細菌と歯垢(プラーク)
歯磨きが十分にできていない場合は、歯や歯ぐきに歯垢(プラーク)が蓄積します。
歯垢(プラーク)1mgあたりの中に、1億個以上もの細菌が存在しているといわれています。
細菌がお口の中の粘膜や歯垢(プラーク)などのたんぱく質を分解し代謝する過程で発生するにおいが、口臭と関係しているのです。
進行とともに歯周ポケットが深くなる
歯と歯ぐきのすき間の歯周ポケットは、歯周病原菌が好む酸素の少ない環境です。
細菌が増殖することで、歯肉が破壊され次第に歯周ポケットが深くなっていきます。
歯周病でお口がにおう原因について
歯周病は、歯や歯ぐきに蓄積した、歯垢(プラーク)や歯石に含まれる細菌が原因で感染します。
歯周病に感染すると、なぜお口がにおう原因となるのでしょう。
細菌が増殖している
歯周病になると、歯垢(プラーク)や歯石に含まれる細菌は増殖します。
これらの細菌が、お口の中に残っている食べカスなどを分解・腐敗することで悪臭が発生するのです。
歯ぐきが化膿している
歯周病菌に感染すると、歯ぐきが炎症を起こし出血しやすくなります。
血液中の鉄分は細菌を増殖させる原因となるので、炎症や出血をそのままにしていると歯周病の症状は進行し、歯ぐきが化膿してしまうのです。
炎症や化膿による不快なにおいが、口臭につながります。
歯周ポケットが深い
歯周病になると、歯と歯ぐきの間に「歯周ポケット」と呼ばれるすき間ができます。
症状が進行すると、歯周ポケットがどんどん深くなり、細菌や食べカスが溜りやすい状態に。そして蓄積された汚れが、悪臭を発生させる要因となるのです。
歯石が蓄積している
歯垢(プラーク)が歯に付着して硬化することで、歯石ができます。
歯石は歯磨きなどのセルフケアで取り除くことが困難なため、歯医者でのプロのケアが必要です。
歯石を放置しておくと、口臭の原因となります。
歯周病のセルフチェックをしてみましょう
歯周病は初期には症状があらわれにくいため、気付いたころにはかなり進行しているというケースが少なくありません。
歯周病を早期に発見し治療することが、口臭の予防には重要なのです。
歯周病のセルフチェックリストをご紹介しますので、まずはご自身で歯や歯ぐきの状態をチェックしてみましょう。
・寝起きはお口の中がネバネバする
・歯ぐきが腫れている
・歯磨きのときに歯ぐきから血がでる
・歯と歯の間に汚れが詰まりやすい
・お口のにおいが気になっている
・歯ぐきが痩せて下がってきている
・硬い食べ物を噛みにくい
・歯がグラグラし抜け落ちそう
ご自身の歯や歯ぐきの状態に当てはまる症状がある方は、歯科に相談して検査を受けることをおすすめします。
歯周病は初期のうちに治療することが口臭の改善となり、ご自身の歯を守ることにもつながるのです。
歯周病による口臭を放置するとどうなる?
歯周病が進行する過程で、口臭の原因となる悪臭が発生します。
適切な治療を受けずに歯周病が進行してしまうと、お口の中の問題だけでなく全身へ影響をおよぼす可能性があります。
歯が抜け落ちてしまう!?
歯周病が進行すると、歯ぐきが毒素に侵され歯周ポケットがどんどん深くなります。
進行していくと、毒素が歯を支える歯槽骨を溶かしてしまい、歯がグラグラして抜け落ちてしまうのです。
全身の健康への影響
歯周病原因菌が産生する毒素は、歯ぐきや骨を浸食するときに血液中に入り込みます。
血液によって全身に運ばれた毒素は、身体のあらゆる箇所に悪影響をおよぼすのです。
・心疾患や慢性腎臓病
・呼吸器疾患
・骨粗鬆症
・関節リウマチ
・悪性新生物(がん)
・早産や低出生体重児出産
・認知症 など
このように、お口の中の感染が全身への炎症の原因となり、さまざまな疾患や症状を引き起こすことがあります。
見た目に関する問題
歯周病が進行すると、歯を失うことや歯ぐきが下がるなどの見た目への影響をおよぼすことがあります。
口元の問題は、自信を失う原因となり、他者とコミュニケーションを取ることに消極的になってしまう可能性があります。
治療費の増大と治療期間の延長
歯周病が初期の段階では、歯医者でのクリーニングや歯磨きなどのセルフケアの見直しを行うことで改善するケースは珍しくありません。
しかし歯周病がすでに進行した状態だと、より複雑な処置や外科的治療が必要となるのです。
その結果、治療期間が長くなり、治療費に関しても初期の歯周病とくらべると高くなる傾向があるのです。
このような歯周病のリスクを防ぎ、全身の健康を維持させるためには、歯周病による口臭が気になる方は早めに歯医者に行き、検査や治療を受けることが大切です。
歯周病が原因のお口のにおいを改善させる3つのポイント
口臭が強く感じられる場合は、歯周病が進行している可能性があります。
次のような対策を取り入れて、歯周病や口臭の改善に取り組みましょう。
歯周病の治療をする
進行している歯周病はセルフケアのみでは、口臭などの症状の改善は難しいと考えられます。
歯医者で歯周病がどのくらい進行しているのかを検査し、早めに適切な治療や処置を受けることが口臭の改善につながるでしょう。
プロのクリーニングを受ける
歯周病の原因となる細菌は、歯垢(プラーク)や歯石の中に存在しており、歯周ポケットの奥深くや歯ブラシの毛先が届きにくい箇所に蓄積しています。
細菌が悪臭を発生させる原因である、歯垢(プラーク)や歯石はプロのクリーニングで取り除くことが口臭の改善になるでしょう。
丁寧な歯磨きを心掛ける
歯周病が原因の口臭は、寝ている間の唾液が少なく細菌が繁殖しやすい環境でにおいが強くなるといわれています。
寝る前と起きた時は念入りに歯磨きを行うことで、歯周病や口臭の予防となるのです。
汚れが溜まりやすい歯と歯の間は、歯間ブラシやデンタルフロスを使用するといいでしょう。
歯間ブラシやデンタルフロスを使用することで、約80%程度の汚れが落ちると報告されています。
(参照:新潟市「正しい歯みがきや歯間清掃の習慣を身につけよう」より) >
歯周病による口臭の改善は「森山歯科医院」にご相談ください
歯周病に感染すると、口臭や歯ぐきの炎症などさまざまな症状がお口の中で起こります。
定期的に歯医者で検診を行い、適切な処置や治療を受けることは歯や全身の健康を守るとともに口臭の予防や改善が期待できるのです。
当院では予防ケア専用ルームで、歯科衛生士が専門的な機器を使用して丁寧に歯垢(プラーク)や歯石を除去します。
歯周病が原因の口臭は、京王井の頭線「久我山」駅北口から徒歩1分の「森山歯科医院」へお気軽にご相談ください。
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