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歯の健康を守るために欠かせない【予防歯科とクリーニング】違いとは?
こんにちは。
京王井の頭線「久我山」駅北口から徒歩1分の、【森山歯科医院】です。
厚生労働省や日本歯科医師会が推奨する「8020運動」と呼ばれる活動をご存じでしょうか。
これは、「80歳になっても自分の歯を20本以上保とう」という目的で取り組まれている長期的なキャンペーンです。
20本以上の歯が残っていると、自分の歯でおいしく食事を楽しむことができ、人生を豊かに過ごすことにつながります。
そのためには、歯を失わないように歯周病やむし歯の予防に取り組むことが重要です。
今回のコラムでは、歯周病やむし歯の予防に欠かせない「予防歯科」と「クリーニング」の違いについて解説します。
当院が取り組んでいる「歯の健康を守るための重要な予防ケア」についてもお伝えしますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
森山 明英 院長
医院名:医療法人社団 信英会 森山歯科医院
所在地: 〒168-0082
東京都杉並区久我山5丁目8−20 B1-C ポスタンド
Contents
予防歯科はクリーニングを含む歯の健康を守るための取り組み
「予防歯科」と「クリーニング」は、歯の健康を維持するために欠かすことのできないケアです。
それぞれどのような違いがあるのか見ていきましょう。
予防歯科とは?
予防歯科は、歯周病やむし歯などのお口のトラブルを未然に防止するための取り組みです。
お口のトラブルを防ぐことには、次のようなメリットがあります。
・むし歯や歯周病の早期発見、早期治療
・歯やお口の健康を守る
・歯を失うリスクの低下
・見た目の美しさとなる
・全身の健康につながる
次に、当院で行っている予防ケアについてご紹介します。
・定期検診:むし歯や歯周病の早期発見・早期治療、お口の状態の確認
・歯磨き指導:お一人お一人に合わせた効果的なセルフケアの指導
・クリーニング:歯垢(プラーク)や歯石の除去
・フッ素塗布:歯質を強くし、むし歯の予防
歯周病やむし歯で歯を失ってしまったり、治療のためとはいえ歯を削ったりすると、歯は元の状態に戻ることはできません。
そのため、「病気になる前に、ならないように予防する」ことが大切です。
毎日のセルフケアとともに、歯医者で定期的な検診と専門的な処置やケアを受けることが、健康な歯を保つためには重要なのです。
歯のクリーニングとは?
クリーニングとは、予防歯科の一部のケアのことであり、歯科医院の専用の機器を使用し歯垢(プラーク)や歯石を除去することをいいます。
歯の表面を磨くことで、汚れの再付着を予防する効果もあるのです。
当院はスイスで作られた予防システム【GBT】を導入
ここからは、当院で導入している予防システム【GBT】について詳しくお伝えします。
予防システム【GBT】とは?
GBT(GuidedBiofilmTherapy)は、歯科予防ケアが進んでいるスイスで発案された「より効果的で身体に優しい治療」をめざした予防システムです。
歯の表面に付着したバイオフィルム(細菌の塊)を効果的に除去することを目的としています。
バイオフィルムを除去することで、むし歯や歯周病の予防となることはもちろんのこと、お口の環境が整うことで「誤嚥性(ごえんせい)肺炎」のリスクの低下や、そのほかの全身疾患のリスクも低下させることにつながるのです。
【GBT】による予防処置やケアの特徴
GBTでは、どのような予防歯科ケアや処置を行うのでしょうか。
【GBT】特徴1.バイオフィルムの徹底的な除去
細菌の塊であるバイオフィルムは、歯周ポケットや歯と歯のすき間に付着し、むし歯や歯周病をはじめ、さまざまなお口の疾患や全身疾患を引き起こすリスクがあります。
GBTでは、バイオフィルムを確認しやすくするために、染め出し液を使って着色します。
これにより、通常では見えにくいバイオフィルムの位置が明確になり、精密な除去が行えるようになるのです。
【GBT】特徴2.痛みや不快感などの負担を軽減した治療
GBTでは、「エアフロー」と呼ばれる専用の医療機器を使用します。
エアフローは微細なパウダー粒子をジェット噴射を利用することで、歯の表面や歯間、歯周ポケット内の汚れを機器が歯面に触れることなく優しく取り除きます。
その結果、治療による痛みや不快感を軽減させることにつながるのです。
一般的なクリーニングの手順をご紹介
歯科医院では、自宅でのケアでは除去することが難しい、頑固な汚れを取り除くことができます。
一般的なお口のクリーニングの手順は次の通りです。
なお、お口の状態によって内容や手順が変わることがあります。
1.むし歯や歯周病の検査や処置
2.自宅での歯のケア方法を確認し指導
3.専用の医療機器を使用し歯垢(プラーク)や歯垢を除去
4.歯面の汚れの清掃と研磨
5.歯と歯のすき間の清掃
6.フッ素トリートメント(フッ素塗布)
歯のクリーニングに欠かせない3つの処置の違いとは?
予防歯科で行うクリーニングには、「エアフロー」「PMTC」「歯石除去」などがあります。
いずれも歯のクリーニングであり、お口の健康を守るために重要な処置やケアとなります。
次に、それぞれの違いについて見ていきましょう。
エアフロー
当院で導入している歯科予防システム【GBT】で使用するクリーニングです。
エアフローでの清掃は、痛みや不快感が少ないとされているため、知覚過敏の方や歯ぐきが敏感な方にも負担が少ないのが特徴です。
研磨剤や抗菌剤、消毒剤を使用しないため、歯や歯ぐきに強い刺激を与えることもありません。
治療中のストレスを減らすことにもつながるので、歯科治療に不安がある方でもリラックスして治療に臨めるでしょう。
PMTC
PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)は、歯科医院で行う専門の機器を使用したクリーニングのことをいいます。
歯や歯周ポケットに蓄積した歯垢(プラーク)や歯石を取り除きつつ、着色汚れの除去や口臭予防などの効果が期待できます。
歯の表面を磨きあげてつるつるにすることで、汚れの再付着の予防にもなるでしょう。
歯石除去
歯垢(プラーク)が石灰化した、硬く頑固な歯石を専門の機器で除去する処置です。
歯石は、歯面や歯と歯のすき間に張り付き、むし歯や歯周病、口臭の原因となります。
このような頑固な汚れは、日常の歯磨きでは取り除くことは困難です。
そのため、歯科医院で定期的に除去することが大切なのです。
メンテナンスを受けて歯の健康を守りましょう
当院は歯科治療後のメンテナンスに力を入れており、高精度な予防ケアを提供しています。
お一人お一人に1時間ほどしっかり時間をかけて丁寧に行われるケアや処置は、高い予防効果が期待できるでしょう。
厚生労働省の健康情報サイトによると、【歯周治療と歯を失った本数の関係】について、3つのグループにわけて5年間にわたって行われた研究で下記のように報告されています。
・歯周治療を行わなかったグループ:1人につき5年間あたり「1.8本の歯を失った」
・歯周治療を行ったがメンテナンスは行わなかったグループ:1人につき5年間あたり「1.1本の歯を失った」
・歯周治療とメンテナンスの両方を行ったグループ:1人につき5年間あたり「0.5本の歯しか失わなかった」
つまり、歯の治療後に歯科医院でメンテナンスを続けることは、歯の喪失を防ぐために欠かせないことなのです。
(参照:厚生労働省 e-ヘルスネット「メインテナンス 」より) >
歯のメンテナンスを受ける頻度について
クリーニングなどのメンテナンスを受ける頻度は、歯周病やむし歯の進行状況、歯磨きの状態などで異なります。
下記の頻度が一般的ですが、ご自身のお口の状況に合わせた適切なメンテナンスの頻度については、歯科医師と相談するといいでしょう。
・治療前、お口の状態が悪かった場合:1〜3ヶ月に1回
・歯磨きが不得意または不十分な場合:1〜3ヶ月に1回
・治療前、歯周病が軽度だった場合または歯磨きが上手な場合:半年に1回
(参照:厚生労働省 e-ヘルスネット「メインテナンス 」より) >
歯の予防ケアは「森山歯科医院」におまかせください
歯の健康を守り、いつまでもご自身の歯で過ごすためには、歯周病やむし歯の治療はもちろんのこと、その後の予防ケアが重要です。
定期的に歯医者でメンテナンスを受けることで、歯の喪失を防ぐことにつながります。
当院は京王井の頭線「久我山」駅北口から徒歩1分の、駅チカで通いやすい歯医者です。
PMTC専用診療室(予防ケア専用ルーム)を設けており、歯科衛生士が丁寧に歯垢(プラーク)や歯石を除去いたします。
また、キッズスペースを完備しているため、お子さまと一緒に来ていただいても待ち時間を楽しくお過ごしいただける環境です。
歯の健康を守ることは、身体の健康を守り笑顔あふれる生活を送ることにつながります。
予防歯科をはじめたいとお考えの方は、お気軽に当院までご相談ください。
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