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【久我山の歯医者】歯周病と全身疾患の関係とは?歯科検診で健康を守ろう!

こんにちは。
京王井の頭線「久我山」駅北口から徒歩1分の、【森山歯科医院】です。

毎日の生活の中で、お口の健康についてどれくらい意識していますか?
お口の代表的な病気である歯周病は、歯ぐきの炎症から始まり、進行すると歯を失うリスクもある病気です。
また、近年の研究を通して、歯周病がさまざまな全身疾患と関連していることがわかっています。

このコラムでは、歯周病がおよぼす全身への影響と、歯周病予防における歯科検診の役割についてご紹介します。

森山 明英 院長
森山 明英 院長

森山 明英 院長




医院名:医療法人社団 信英会 森山歯科医院
所在地: 〒168-0082
東京都杉並区久我山5丁目8−20 B1-C ポスタンド

歯周病が全身疾患に与える影響

歯周病との関連性が指摘されている病気を9つ解説します。

1. 心筋梗塞・脳梗塞

心筋梗塞と脳梗塞は、血管が詰まることで発症する病気です。
心筋梗塞は心臓に栄養を送っている血管が詰まること、脳梗塞は脳の血管が詰まることで発症します。
血管が詰まるリスクは、動脈の壁が硬くなる「動脈硬化」によって高まります。
この動脈硬化と歯周病の関連性が指摘されているのです。

歯周病菌がお口の中から血管内に侵入すると、動脈硬化を誘導する物質を作り出します。
これにより血管内で炎症が生じ、動脈硬化を引き起こすのです。
動脈硬化が進行すると血管が詰まりやすくなり、心筋梗塞や脳梗塞など命に関わる病気につながります。

2. 糖尿病

歯周病と糖尿病は、相互に悪影響をおよぼすことがわかっています。
歯周病が進行すると血管内で炎症性物質が作られることで、「インスリン」という血糖値を下げるホルモンの働きを阻害してしまうのです。

一方、糖尿病が悪化すると免疫機能が低下してしまい、歯周病が進行しやすくなるという側面があります。
このように二つの病気には深い関係があるため、歯周病の治療をすることは、糖尿病の血糖値コントロールの改善にもつながるのです。

3. 誤嚥(ごえん)性肺炎

シニア世代に多い誤嚥(ごえん)性肺炎は、口腔内の細菌が原因で発生する肺炎の一種です。
高齢化が進む日本では近年増加傾向にあり、死因の第6位を占めています。


(参照:厚生労働省「令和4年(2022)人口動態統計月報年計(概数)の概況」結果の概要 p10 より)>

歯周病が進行するとお口の中で細菌が増殖しやすくなり、これが唾液や食べものと一緒に気管や肺に入ることで、肺炎を引き起こすのです。
そのため、誤嚥(ごえん)性肺炎のリスクを下げるためには、口腔ケアなど歯周病対策が欠かせません。

4. 骨粗しょう症

骨粗しょう症とは、全身の骨密度が低下し骨がもろくなる病気です。
骨粗しょう症は、閉経後の女性に多い病気ですが、これにはエストロゲンという女性ホルモンが関係しています。
エストロゲンは骨の代謝に関わるホルモンで、分泌量が減少すると骨がもろくなってしまうのです。

骨粗しょう症によって骨密度が低下すると、歯を支える歯槽骨の骨量も減少し、歯周病が進行しやすくなります。

5. 関節炎・腎炎

関節炎や腎炎などの原因の一つとして、ウイルスや細菌の感染があげられます。
原因菌の中には、一部の歯周病菌も含まれるため、歯周病の悪化がこれらの病気の引き金になることがあるのです。

6. メタボリックシンドローム

詳しいメカニズムはわかっていませんが、歯周病とメタボリックシンドロームの関係が注目されています。
メタボリックシンドロームは、食生活の乱れなどが原因の生活習慣病ですが、歯周病の原因にも生活習慣は深く関わっているのです。
そのため、歯周病にかかっている人は、メタボリックシンドロームのリスクも高まるといえます。

7. アルツハイマー型認知症

近年の研究では、歯周病がアルツハイマー型認知症のリスク因子である可能性が指摘されています。
アルツハイマー型認知症の発症に関係している「アミロイドβ」という物質が、歯周病菌によって脳内への取り込みが促進されることがわかったのです。
歯周病のケアが、将来の認知症の予防につながる可能性があります。


(参考:九州大学「歯周病菌感染は全身の脳老人斑成分を脳内輸入させる」より)>

8. 新型コロナウイルス感染症

歯周病にかかっている人はかかっていない人にくらべて、新型コロナウイルス感染症の重症化リスクが6倍程度高いという研究結果があります。
歯周病による炎症が全身の免疫機能を低下させることで、新型コロナウイルスへの抵抗力が弱まると考えられているのです。


(参照:J-STAGE「川崎高津診療所紀要」歯周病と全身疾患 p143 より)>

9. 妊娠中のトラブル

妊娠中に歯周病が進行すると、次のようなリスクが高まります。

    • ・早産:2.01倍
    ・低出生体重児の出産:2.20倍

歯周病は母体だけでなく、お腹の赤ちゃんにも大きな影響があるのです。

しかしながら、妊娠中はホルモンバランスの変化によって歯周病菌が増殖しやすく、歯周病のリスクが高まります。
つわりなどで思うように歯磨きができない時期もあるでしょうから、体調が落ち着いてから歯科検診を受けましょう。


(参照:厚生労働省「妊産婦における 口腔健康管理の重要性」早産・低体重児出産のエビデンス p5 より)>

歯周病のメカニズム

歯周病がどのように進行するのか、そのメカニズムを正しく理解することは予防において重要です。
ここからは、歯周病のおもな原因と歯周病の初期症状について解説します。

歯周病の原因は?

歯周病は、歯と歯ぐきの間にたまった歯垢(プラーク)が原因で発症する炎症性の病気です。
歯垢は細菌の塊で、歯垢1mgあたりに1億個以上の細菌が含まれています。
この細菌が炎症を起こすことで、歯ぐきや周囲の骨を徐々に破壊し、最悪の場合は歯が抜け落ちてしまうのです。

歯周病は初期症状が出にくい?

歯周病は初期の自覚症状がほとんど出ないことから、「サイレントディジーズ(静かなる病気)」ともいわれます。
そのため、気付いたときには症状が進行していることもめずらしくなく、日ごろからのケアと歯医者での定期検診が欠かせないのです。

    • ・歯磨きの際に血が出る
    ・歯ぐきが赤く腫れている

このような症状が思い当たる方は歯周病の可能性があるため、早めに歯科医院を受診しましょう。

歯周病予防のためにできること

歯周病から歯を守るためには何ができるのでしょうか?
ここからは、自宅でのセルフケアと歯科医院でのプロケアをご紹介します。

自宅でのセルフケア

日ごろから正しいセルフケアを実践することが、歯周病予防の第一歩です。

正しい歯磨き

歯周病予防の基本は、正しい歯磨きです。
歯と歯ぐきの境目に歯ブラシの毛先を当て、軽い力で小刻みに動かしましょう。
また、歯間ブラシやデンタルフロスを併用することで、歯ブラシでは落としきれいない細かい汚れも効率的に取り除くことができます。

生活習慣の見直し

歯周病を予防するためには、日々の生活習慣を見直すことも重要です。
バランスのとれた食事や十分な睡眠を心がけることで、免疫機能が高まり歯周病にかかりにくくなります。

また、喫煙される方は歯周病のリスクが約3倍も高まることがわかっているため、歯周病の観点からも減煙や禁煙が推奨されます。


(参照:厚生労働省 e-ヘルスネット「歯周病とは」より)>

歯科検診が歯周病予防に効果的な理由

歯周病を予防するためには、毎日のケアに加えて定期的な歯科検診が欠かせません。
ここでは、歯科検診が歯周病予防に効果的な理由をお伝えします。

歯周病を早期に発見・治療できる

歯周病は初期段階では自覚症状がほとんどなく、見逃す危険性が高い病気です。
そのため、定期的に歯科検診を受けて、プロの目でお口の状態をチェックする必要があります。

たとえ歯周病が見つかったとしても、早期に治療を行うことで症状が進行する前に対処することができるのです。
歯周病の早期発見、早期治療は、全身の健康維持にもつながります。

クリーニングで歯垢を徹底的に除去できる

ご自宅でのブラッシングでは落としきれない歯垢や歯石を除去するためには、歯科医院での専門的なクリーニングが効果的です。

当院では「エアフロー」という機器を使い、効率的に歯や歯周ポケットの汚れを落とすことができます。
微細な粒子とジェット水流を使用してクリーニングを行うため、歯や歯ぐきを傷つけずにクリーニングを行えるクリーニング専用の機器です。

効果的なセルフケアのアドバイスを受けられる

歯科検診では、患者さまお一人お一人に合わせたセルフケアのアドバイスを行っています。たとえば、適切な歯ブラシの選び方や磨き方、デンタルフロスや歯間ブラシの使い方など、正しいセルフケア方法をお伝えします。
毎日のケアの質が高まることで、歯周病のリスクがグッと下がるでしょう。

歯周病から歯を守るために「森山歯科医院」の歯科検診をご利用ください

歯周病は、お口の中だけでなく全身の健康にも大きな影響を与える病気です。
大切な歯と健康な身体を守るためにも、定期的に歯科検診を受ける習慣を作りませんか?

久我山の【森山歯科医院】は、「PMTC専用治療室(予防ケア専用ルーム)」を完備しており、予防歯科に力を入れている歯医者です。
京王井の頭線「久我山」駅北口から徒歩1分の場所にあり、20年以上地域のかかりつけ歯科医として皆さまの健康をサポートしてきました。
「自分の歯を大切にしたい」「いつまでも健康な身体でいたい」という方は、ぜひ当院にお越しください。


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