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【久我山の予防・クリーニング】むし歯ゼロをめざして~セルフケアと定期検診~

こんにちは。
京王井の頭線「久我山」駅北口から徒歩1分の、【森山歯科医院】です。
「しっかり歯を磨いているのに、どうしてむし歯になってしまうのだろう?」このような疑問を持ったことはありませんか。
毎日の歯磨きはむし歯予防の面でとても重要ですが、残念ながら、それだけですべてのむし歯を防ぐことは難しいのです。
むし歯を効果的に予防するためには、「正しいセルフケアと定期的な歯科検診をうまく組み合わせる」必要があります。
この記事では、「自宅で取り組めるセルフケアのポイント」と「歯科医院で受ける定期検診」について解説します。

森山 明英 院長
医院名:医療法人社団 信英会 森山歯科医院
所在地: 〒168-0082
東京都杉並区久我山5丁目8−20 B1-C ポスタンド
そもそも「むし歯」とは?

むし歯は、お口の中で増殖したむし歯菌(ミュータンス菌)が、糖を分解する過程で作り出す酸によって、歯の表面が溶けてしまう病気です。
むし歯になるとすぐ歯に穴があくわけではなく、酸によって歯の表面のエナメル質が少しずつ侵食されることで、やがて歯に穴があきます。
初期段階のむし歯は、見た目の変化や痛みがほとんどないため、自分では気づきにくいところが厄介なポイントといえるでしょう。
むし歯になりやすい人の特徴
2022年に行われた厚生労働省の調査によれば、治療後のものを含めると、25歳以上のすべての世代で8割以上の方がむし歯を持っていました。
(参照:厚生労働省|令和4年歯科疾患実態調査結果の概要 p8-表7より)>
このように、むし歯は誰でもかかる可能性がある身近な病気ではありますが、中にはむし歯にかからない方もいます。
では、むし歯にかかる人とかからない人の違いはどこにあるのでしょうか。
ここからは、むし歯のリスクが高い人の特徴を見てみましょう。
1.歯磨きが不十分である
2.頻繁に間食を摂っている
3.糖分の多い食べものを好む
4.口呼吸の癖がある
5.定期的に歯科検診を受けていない
むし歯は、磨き残した歯垢(プラーク)中に含まれる細菌が原因となります。
そのため、歯磨きが不十分である方はもちろん、間食が多く甘いものを好む方もリスクが高い傾向です。
頻繁に間食を摂っているとお口の中が酸性に傾く時間が長くなりますし、甘い食べものはむし歯菌の大好物であるため、むし歯菌の増殖に適した環境になってしまいます。
また、口呼吸していると唾液の分泌量が減ることによって、唾液によるお口の洗浄効果が薄れてしまうのです。
上記の項目に該当する方は、むし歯のリスクが高いといえるため、日ごろのセルフケアや歯科検診の頻度を見直すことをおすすめします。
むし歯の予防・早期発見が重要な理由
むし歯は自然に治ることはなく、進行すればするほど治療にかかる時間も費用もかさむ傾向です。
初期の段階でむし歯を発見できれば、歯を削らずにクリーニングやフッ素塗布などで修復できるケースもあります。
しかしながら、むし歯菌の感染が神経まで広がってしまうと、歯の神経を抜く「根管治療」が必要です。
さらに、最悪の場合は、抜歯をせざるを得ないケースもあるでしょう。
歯を失った原因を調べたデータでは、むし歯とむし歯を治療したあとの抜歯を合わせると、全体の5割近くを占めています。
抜歯の原因は、「むし歯由来」のものが一番多いのです。
実際に、40歳以上の約4割の方が、むし歯による抜歯を経験されています。
(参照:厚生労働省|生活習慣病などの情報「歯の喪失の原因」より)>
(参照:厚生労働省|生活習慣病などの情報「大人のむし歯の特徴と有病状況」より)>
歯を失ってしまうと食事や会話に支障をきたし、日常生活の質が大きく低下してしまいます。
さらに、歯を補うための入れ歯やインプラントなどの治療を受けることによる、経済的な負担も無視できません。
むし歯から大切な歯を守るためにも、セルフケアと定期検診でお口の健康を維持することが重要です。
むし歯を予防するためのセルフケア

毎日のケアはむし歯予防の基本です。
ここでは、セルフケアの3つのポイントをご紹介します。
1.基本は「正しい歯磨き」
歯磨きは、むし歯や歯周病を予防するためのもっとも基本的なセルフケアです。
奥歯のかみ合わせ部分や歯と歯ぐきの境目などは、磨き残しが発生しやすい箇所ですので、特に丁寧なブラッシングを意識してください。
磨き残しを防ぐためには、歯を磨く順番を決めておくことが効果的です。
出先で歯磨きが難しい場合には、ブクブクうがいでお口の中を洗浄することも、むし歯予防に一定の効果が期待できます。
2.「歯間ブラシ・デンタルフロス」で細かい汚れを落とす
歯ブラシだけでは、細かい汚れをすべて取り除くことはできません。
特に、歯と歯の間は歯ブラシの毛先が届きにくく、歯垢は6割程度しか除去できないのです。
このような細かい部分の清掃には、歯間ブラシやデンタルフロスといった清掃補助具を活用しましょう。
これらを歯磨きの際に使用することで、歯と歯の間の歯垢を8割以上きれいに取り除くことができます。
(参照:新潟市公式ホームページ|正しい歯みがきや歯間清掃の習慣を身につけよう より)>
歯と歯の間はむし歯の発生頻度が高い場所ですので、補助清掃用具をうまく活用して効率的なむし歯予防に取り組みましょう。
3.「フッ化物入り歯磨き粉」で歯を強化
フッ化物には、次のような作用があり、むし歯予防に高い効果を発揮します。
▪歯の表面をむし歯菌の酸に強くする
▪初期のむし歯を修復する
▪むし歯菌の活動を抑制する
フッ化物入りの歯磨き粉は、多くの商品が市販されており、誰でも手軽に利用することが可能です。
毎日の歯磨きの際にフッ化物入りの歯磨き粉を使用することで、2割以上のむし歯予防効果があると報告されています。
(参照:厚生労働省|生活習慣病などの情報「フッ化物配合歯磨剤」より)>
歯科医院での定期検診が不可欠な理由
どれだけ丁寧なセルフケアを心がけていたとしても、それだけですべてのむし歯を予防することはできません。
ここからは、むし歯予防における歯科検診の重要性をご説明します。
セルフケアだけで汚れは落としきれない

お口の中には、バイオフィルムという粘性のある細菌の塊が形成されることがあります。
バイオフィルムの膜は非常に強固で、通常の歯磨きで除去することは困難です。
バイオフィルムはむし歯の原因となる細菌の温床であるため、歯科医院で専用機器を用いたクリーニングで取り除く必要があります。
バイオフィルム以外にも、歯と歯の間や歯周ポケットの奥の汚れなども歯磨きでは落としにくい汚れです。
定期検診で受けられるむし歯予防
歯医者の定期検診では、さまざまな処置を通じてお口の健康をサポートします。
1.むし歯のチェック

定期検診では、歯科医師や歯科衛生士がお口の中のすみずみまで、むし歯や歯周病などのトラブルの有無を確認します。
初期のむし歯は自覚症状が出ないこともあるため、プロの目で定期的にチェックすることが重要です。
むし歯が見つかった場合でも、定期的に検診を受けていれば早期に発見できる可能性が高いため、治療も比較的短い期間で終わらせることができます。
2.お口のクリーニング(PMTC)

PMTCとは、プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニングの略です。
歯科医師や歯科衛生士が専門の器具を使って、セルフケアでは落としきれないバイオフィルムなどの汚れを丁寧に取り除きます。
着色汚れも落とす効果があるため、歯の色がトーンアップした印象になるでしょう。
当院では、予防ケア専用の「PMTC専用治療室」を完備しており、リラックスできる空間でお口のメンテナンスを受けていただけます。
3.フッ素塗布

定期検診では、クリーニング後にフッ素塗布を行います。
歯科医院のフッ素塗布で用いるフッ化物はとても濃度が高く、歯科医院でのみ使用できる薬剤です。
フッ化物の濃度が高いほどむし歯の予防効果も高くなるため、よりむし歯に強い歯をめざすことができます。
4.歯磨き指導

歯磨きで磨き残しが出やすい箇所は、歯並びやブラッシングの癖によってお一人お一人で異なります。
ご自身では気づきにくい磨き残しや、ブラッシングの癖を知ることが重要なのです。
当院の歯磨き指導では、歯科衛生士が患者さまごとに歯磨きのポイントや歯間ブラシなどの正しい使用方法をお伝えいたします。
定期検診を受ける頻度は?

定期検診を受ける頻度の目安は、一般的に3~6ヶ月に一度が推奨されています。
ただし、むし歯や歯周病のリスクは人それぞれ異なるため、受診の頻度は歯科医師と相談するとよいでしょう。
当院では、患者さまの状態に応じて、無理なく通えるスケジュールを提案しています。
お口の健康を保つためには、継続的なフォローが重要です。
セルフケアと「森山歯科医院」のプロケアの相乗効果でむし歯ゼロへ

毎日の丁寧なセルフケアにくわえて、歯科医院でのプロケアを定期的に受けることで、むし歯のない健康な歯につながります。
久我山の【森山歯科医院】は、開院から20年以上と実績のある歯医者です。
歯科医師だけでなく経験豊富な歯科衛生士、歯科助手が一丸となって患者さまのお口の健康をサポートいたします。
汚れを効率的に除去できる「EMSエアフロー」などの設備も導入していますので、ぜひお口のメンテナンスにお越しください。
アクセスは、京王井の頭線「久我山」駅北口から徒歩1分と非常に便利です。
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