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【久我山の歯医者】子どもの歯周病が増えている?予防・早期発見のポイント

こんにちは。
京王井の頭線「久我山」駅北口から徒歩1分の、【森山歯科医院】です。

大人の病気と思われがちな歯周病ですが、じつは子どもにも発症することがあります。
成長期の子どもにとって、歯ぐきの健康を維持することは、将来の歯を守るために欠かせません。

このコラムでは、子どもに見られる歯周病の種類や、子どもの歯周病を予防するためのポイントについて解説します。

森山 明英 院長
森山 明英 院長

森山 明英 院長




医院名:医療法人社団 信英会 森山歯科医院
所在地: 〒168-0082
東京都杉並区久我山5丁目8−20 B1-C ポスタンド

若年層の歯周病は年々増加傾向

歯周病は、年齢とともに発症リスクが高まる病気ではありますが、子どもがかからないというわけではありません。
それどころか、近年では、若年層の歯周病が増加傾向にあるのです。
厚生労働省の調査によると、15~24歳で歯周病の目安とされる「4mm以上の歯周ポケット」を持っている人の割合の年次推移は次の通りです。

▪2005年:7.2%
▪2011年:8.5%
▪2016年:17.6%
▪2022年:17.8%

年々、若年層の歯周病が増加していることがわかります。


(参照:厚生労働省|令和4年歯科疾患実態調査結果の概要-p23より)>

歯周病が進行してしまうと、歯ぐきだけでなく歯を支える骨にまで炎症が広がってしまい、歯が抜け落ちる可能性があります。
また、歯周病はお口の中だけでなく、さまざまな病気との関連性も指摘されているのです。

小さいころから歯周病予防に取り組むことは、お子さまの歯やすこやかな成長を守ることにつながります。

子どもの歯周病の特徴と種類

子どもに見られる歯周病は、大人とは異なる特徴を持っています。
ここからは、代表的な子どもの歯周病について見てみましょう。

1.萌出性歯肉炎

乳歯や永久歯が生えてくる時期に見られるのが、萌出性歯肉炎です。
歯が生えかけているタイミングは、周りの歯との段差が大きくなり、歯磨きが難しくなります。
また、生えかけの歯と歯ぐきのすき間には汚れが溜まりやすく、そこから炎症を引き起こしてしまうこともあるでしょう。

炎症は一時的に起こることがほとんどですが、清掃が不十分であれば症状が悪化する可能性もあります。
6歳臼歯や12歳臼歯が生えるタイミングによく見られる歯肉炎ですので、この時期は特に丁寧な仕上げ磨きを心がけましょう。

2.不潔性歯肉炎

毎日の歯磨きが不十分で、歯垢や汚れがたまった状態が続くと、不潔性歯肉炎を引き起こすことがあります。
不潔性歯肉炎は、歯の周囲に歯垢(プラーク)がたまることによって細菌が繁殖してしまい、歯ぐきに炎症が起きている状態です。
子どもは歯磨きが不十分なことも多く、小児歯科でよく見られる歯周トラブルといえます。
特に、永久歯が生えそろう前は、歯並びがデコボコしていることで、磨き残しが多くなる傾向があり注意が必要です。

また、歯磨きの際の力加減がわからず、歯ぐきを傷つけてしまうお子さまも少なくありません。
歯科医院の歯磨き指導では、歯ブラシの持ち方や力の入れ具合など、お子さまに合わせたアドバイスを行っております。

3.思春期性歯肉炎

思春期特有のホルモンバランスの変化が、歯ぐきに影響を与えることがあります。
そのため、小学校高学年~中学生の年代にかけて、思春期性歯肉炎が増加するのです。

思春期性歯肉炎は、男女問わず思春期に見られますが、女性の方がリスクが高くなります。
女性は成長にともない、エストロゲンなどの女性ホルモンの分泌量が増えることで、歯周病菌が増殖しやすくなるのです。

思春期は、部活動や受験勉強などで生活リズムも乱れやすいため、生活習慣の見直しや定期的な歯科検診でお口の健康を保ちましょう。

4.侵襲性歯周炎(若年性歯周炎)

侵襲(しんしゅう)性歯周炎とは、若年層(15~34歳ごろ)に発症する歯周炎で、以前は若年性歯周炎と呼ばれていました。
侵襲性歯周炎は、一般的な歯周病(慢性歯周炎)とは異なり、急激に症状が進行するという特徴があります。
幼児期から発症する例もあり、適切な治療を受けなければ、歯を失ってしまうこともあるのです。

歯周病で歯を失ってしまうと、お子さまの将来に大きな影響をおよぼします。
歯周病から歯を守るためには、早期に発見して迅速に治療をはじめることが重要です。
お子さまに自覚症状がなかったとしても、定期的に歯医者で検診を受けましょう。

子どもの歯周病を予防するポイント

初期の歯周病は自覚症状がほとんどないため、予防のカギは日々のセルフケアと定期的な歯科検診にあります。
お子さまの健康な歯ぐきを守るために、歯周病予防に取り組みましょう。

家庭でのケア

子どもの歯周病を防ぐには、家庭でのケアが欠かせません。

正しい歯磨き・丁寧な仕上げ磨き

歯周病予防の基本は、毎日の歯磨きを正しい方法で継続することです。
歯科検診では、年齢や歯並びに応じた歯磨き指導を行っていますので、正しい歯磨き習慣を身に付けるためにご活用ください。

しかしながら、お子さまが小さいうちや永久歯に生え変わる前の時期は、どうしても磨き残しが多くなってしまいます。
幼児期はもちろん、永久歯が生えそろい歯並びが安定するまでは、保護者の方による仕上げ磨きが重要です。

お子さまの自主的な歯磨きは尊重しつつ、磨き残しを防ぐために仕上げ磨きを習慣化しましょう。
特に、寝ている間はお口の中で歯周病菌が増殖しやすいため、就寝前の仕上げ磨きは念入りに行ってください。

デンタルフロス・歯間ブラシの活用

歯と歯の間は歯垢がたまりやすく、歯周病にかかるリスクが高いことがわかっています。
歯ブラシだけの清掃では、歯と歯の間の歯垢は6割程度しか取り除けないため、デンタルフロスや歯間ブラシの活用が効果的です。
これらの清掃補助具を使用することで、歯と歯の間の歯垢除去率を8割程度まで高めることができます。


(参照:新潟市公式ホームページ|正しい歯みがきや歯間清掃の習慣を身につけよう より)>

お子さまがデンタルフロスなどに慣れていない場合は、大人が最初に使い方を見せながら一緒に行うことで、抵抗感を緩和することが可能です。
週に数回の使用からはじめて、徐々に頻度を増やしていくとよいでしょう。

十分な睡眠・栄養バランスの取れた食事

お口の健康は、生活習慣全体と密接に関係しています。
特に、成長期の子どもにとって、毎日の食事や睡眠は重要な要素です。

免疫機能が低下すると、歯周病菌に対する抵抗力が低下することで、歯周病にかかりやすくなります。
また、歯周病菌が増殖しやすい環境になるため、糖分を多く含むお菓子の食べ過ぎには注意が必要です。
お子さまのお口の健康を守るためにも、日ごろから十分な睡眠をとり、栄養バランスの取れた食事を心がけましょう。

歯科医院での定期検診

家庭でのケアに加えて、歯科医院での定期検診を習慣にすることも重要です。

お口のクリーニング

歯科医院では、専用の器具や薬剤を使用することで、歯磨きでは落としきれない汚れを除去することが可能です。
磨き残した歯垢や歯磨きでは落とせない歯石を取り除くことで、歯ぐきの炎症を予防できるだけでなく、お口の中を清潔に保つことにもつながります。

また、プロのアドバイスを受けることで、お子さまや保護者の方の意識も高まり、より効果的に歯周病が予防できるのです。

歯周病検査

初期の歯周病を見逃さないためには、歯科医院での歯周病検査が重要です。
早期に歯ぐきの異常を発見できれば、重症化を防ぐことにもつながります。

歯周病の検査では、専用の器具を使い歯と歯ぐきの間にある溝(歯周ポケット)の深さや出血の有無、歯のグラつきなどを確認します。
検査自体は短時間ですむものが多く、痛みもほとんどありません。

子どもの歯周病を見逃さないために

歯周病は初期の段階では自覚症状が出にくく、気づいたときには症状が進行していることもめずらしくありません。
特に、小さいお子さまの場合、自分で歯ぐきの異常に気付くことは難しいため、保護者の方のチェックが必要になります。

歯周病のセルフチェックポイント

お子さまのお口に次のような変化があれば、歯周病の可能性があります。
仕上げ磨きなどの際に、お子さまのお口をチェックしてください。

▪歯ぐきが赤く腫れている
▪歯磨きの際に血が出る
▪口臭が強くなった
▪歯と歯の間に食べものが詰まりやすい

これらの症状が見られた場合、歯ぐきに何らかのトラブルが起きている可能性があります。

気になるサインがあれば早めの受診を

「少し歯ぐきが赤いだけ」「子どもだから大丈夫」などと放置してしまうと、症状がどんどん進行してしまう可能性があります。
上のチェック項目で一つでも気になるポイントがあれば、早めに歯科医院に相談するようにしましょう。
歯周病から歯を守るためには、早期発見・早期治療が非常に大切です。

子どもの歯ぐきを守るために「森山歯科医院」の定期検診にお越しください

子どもであっても歯周病にかかる可能性はあり、気付いたころには重症化してしまうケースも少なくありません。
家庭での丁寧なケアに加えて、定期的に歯科医院でチェックを受けることが、歯周病の早期発見と予防につながります。

久我山の【森山歯科医院】は、「キッズスペース」も完備しており、小さなお子さまも通いやすい歯医者です。
当院は、歯科医師や歯科衛生士などスタッフの総合力を活かし、20年以上にわたって地域のお子さまのお口の健康をサポートしてきました。
お子さまお一人お一人のペースに合わせた診療を心がけていますので、歯周病予防のために親子で一緒にご来院ください。

当院は、京王井の頭線「久我山」駅北口から徒歩1分とアクセスも便利です。


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