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【久我山の歯科】インプラントの寿命を「縮める要因」と「長く保つ秘訣」を徹底解説!
こんにちは。
京王井の頭線「久我山」駅北口から徒歩1分の、【森山歯科医院】です。
歯を失った際に補うための方法は、「インプラント」「入れ歯」「ブリッジ」などがあります。
ご自身の天然の歯のような美しい見た目や、嚙み心地を重要視するのであれば、インプラント治療がおすすめです。
インプラントは、入れ歯のように簡単に外れてしまうことや、ブリッジのように周囲の歯を削る必要がありません。
では、インプラントの寿命の長さはどのくらいなのでしょうか。
今回のコラムでは、インプラントの一般的な寿命の長さや、「寿命を縮める要因」と「長く保つ秘訣」について詳しくご紹介します。
森山 明英 院長
医院名:医療法人社団 信英会 森山歯科医院
所在地: 〒168-0082
東京都杉並区久我山5丁目8−20 B1-C ポスタンド
Contents
インプラントの寿命はどれくらいなの?
インプラントは、10〜15年は問題なく使えることが判明しています。
実際に治療を受けた患者さまのアンケート調査では、20年との回答がもっとも多いと報告されています。
(参照:厚生労働省「歯科インプラント治療指針」13.歯科インプラント治療と予知性p13より) >
インプラントの寿命は個人差があると考えられますが、適切なメンテナンスを行うことで「入れ歯」や「ブリッジ」より長く使用できるといえるでしょう。
インプラントが丈夫な理由は?
インプラントが丈夫で寿命が長い理由は、インプラント治療に使われる部品の素材が関係しているのです。
上部の人工歯に使用されるセラミック(陶材)などの素材は、劣化しにくく耐久性があるとされています。
インプラントの要である顎の骨に埋め込まれる人工歯根(インプラント体)部分が、「チタン」という金属の素材を使用していることも丈夫である大きな理由です。
なぜ「チタン」は、インプラント体の素材に適しているのでしょうか。
軽くて強い
チタンは他の金属とくらべて軽いため、インプラント治療に使用しても快適に違和感なく過ごせるのです。
また強度があるためインプラント治療後、硬い食べ物を噛む際に破損や変形のリスクが低いと考えられます。
錆びにくい
チタンは、表面に酸化皮膜を形成するので、酸化しにくいという特徴があります。
酸に強いため、溶けにくく錆びにくい金属なのです。
骨と強く結合する
インプラント治療では、チタン製の人工歯根(インプラント体)を顎の骨に埋め込みます。
チタンの表面の細かい部分までに骨組織が入り込むことで、確実に結合されるのです。
人工歯根(インプラント体)と顎の骨の結合が頑丈だからこそ、インプラントは天然の歯のようにしっかりと噛むことができます。
金属アレルギーを起こしにくい
チタンは、他の金属とくらべて人体との親和性が高く金属アレルギーを起こしにくいとされています。
体内で炎症や免疫反応を起こさないため、私たち人間の体と相性がよく、体内に埋め込む物の素材としても安心して使える金属なのです。
心臓血管外科や脳神経外科、整形外科などの他の外科的治療でも使用されている金属です。
インプラントの寿命を縮める要因
インプラント自体が強く丈夫であっても、日常生活を送るにあたってインプラントの寿命を縮めてしまうさまざまな要因があります。
そのおもな理由には、次のようなことがあげられます。
インプラント周囲炎
インプラントは人工物を顎の骨に埋め込むことで、歯を再現します。
そのため、毎日の歯磨きや歯科医院での定期的なメンテンナンスを怠ると、天然の歯のように歯周病の症状が現れるのです。
歯磨きが十分にできていないと、人工歯根(インプラント体)と歯ぐきのすき間にプラーク(歯垢)が溜まり、炎症を起こします。
症状が進行すると、人工歯根(インプラント体)と周辺の組織の結合が破壊されてしまい、骨が溶ける要因となり、インプラント自体に問題はなくても抜け落ちてしまう場合があります。
喫煙
タバコには、さまざまな有害物質が含まれます。
ニコチンは血管を収縮させ、体内の組織や骨に十分な血液や酸素、栄養をいきわたりにくくします。
さらに、有害物質は免疫機能が低下する原因にもなるのです。
喫煙を続けると十分な血液や栄養がいきわたらずに、人工歯根(インプラント体)と顎の骨を結合する際の障害になります。
免疫機能低下が起こるので、お口の中が細菌に感染しやすい状態にもなります。
食いしばり・歯ぎしり
「食いしばり」や「歯ぎしり」などは、100㎏以上の圧が歯にかかるといわれています。
100㎏以上の大きな力ですり合わすので、歯や歯ぐきには大きな負担をかけているのです。
(参照:J-STAGE 認知症治療研究会誌7巻2号(2021)「認知症の歯ぎしりとめまいの関係」より) >
天然歯は歯と顎の骨を「歯根膜」という薄い膜でつないでおり、噛む力を分散させるクッションの役割があります。
インプラントには「歯根膜」がないため、ダイレクトに圧力を受けることになります。
大きな力を慢性的に受けていれば、インプラントの寿命を縮めることにつながるでしょう。
メンテナンス不足
歯科医院で継続的にメンテナンスを受けなければ、お口の中やインプラントの異常を早期に発見することができません。
歯や歯ぐきの問題は自然治癒が難しいため、少しの異常でも放置していると知らぬ間に症状が進行していることがあります。
最悪の場合インプラントが修復不可能となり、撤去せざるを得ない事態となるケースもあるのです。
インプラントを長く保つ秘訣
インプラントは次のようなことを意識することで、寿命を長くすることにつながります。
せっかく入れたインプラントなので、上手に付き合って、長く保てるように工夫しましょう。
正しい歯磨き
インプラントはむし歯にはならないのですが、毎日の歯磨きを怠ることで人工歯根(インプラント体)と歯ぐきのすき間にプラーク(歯垢)が蓄積し、インプラント周囲炎の要因となります。
毎日の歯磨きを丁寧に行い、歯ぐきのすき間の汚れをしっかりと除去することが大切です。
強い力で磨くとインプラントに傷がつく原因になるので、小刻みに軽い力で磨くようにしましょう。
また、歯磨きだけでは落としにくい、歯とインプラントのすき間やインプラント同士の間の汚れには、歯間ブラシやデンタルフロスの使用が効果的です。
歯磨きだけでは6割程度の除去率が、歯間ブラシやデンタルフロスを併用することで、8割程の除去率まで上昇することがわかっています。
(参照:新潟市「正しい歯みがきや歯間清掃の習慣を身につけよう」より) >
かみ合わせの調整
インプラントは使用しているうちに、人工歯の部分の破損や擦り減りなどが生じることがあります。
わずかにかみ合わせの高さが違うだけでも、圧力のバランスが崩れてしまい、インプラント本体やご自身の天然の歯、身体全体に悪影響を与えてしまうことにつながります。
定期検診をすることで早めにチェックをし、調整をすることが大切です。
骨を丈夫に保つ
インプラントの寿命を長く保つためには、インプラントを支えている顎の骨が健康で丈夫である必要があります。
そのため食生活においては、カルシウムの摂取を意識しましょう。
骨粗しょう症の発症を防ぐために、糖尿病の予防や禁煙を行うことも重要です。
定期的なメンテナンス
インプラントは失った歯を補う義歯として、見た目や機能性、耐久性などが天然の歯にもっとも近いといえます。
天然の歯も定期的に歯科検診に行きメンテナンスをしなければ、むし歯や歯周病などの問題が生じる原因となり歯の喪失へとつながります。
それと同じように、インプラントも歯科医院での定期的なメンテナンスを怠れば、何らかの問題が生じて寿命が短縮されるのです。
インプラント治療後は継続的に適切なメンテナンスを行い、インプラントと上手に付き合う工夫が必要といえます。
適切なメンテナンスを受けてインプラントの寿命を伸ばしましょう
「森山歯科医院」では、インプラント治療後のメンテナンスを徹底しております。
インプラントは自覚症状がなくても、人工歯やインプラント本体に破損やぐらつきなどトラブルが発生している場合があります。
定期的に歯医者でメンテナンスを受けることで、インプラントやお口の中の異常を早期発見し適切な処置や治療を受けることができます。
患者さまの天然の歯やインプラント周囲に付着した、普段の歯磨きでは取り切れない頑固な汚れは、エアフローという機器を使用することで徹底的に除去することも可能です。
インプラントは自然な見た目で噛み心地も安定しているため、「第二の永久歯」と呼ばれます。
せっかく手に入れたインプラントです。
定期的にメンテナンスを行うことで寿命を伸ばし、食事やコミュニケーションなどを長く楽しみましょう。
当院は京王井の頭線「久我山」駅北口から徒歩1分、駅チカで通いやすい歯医者です。
キッズスペースを設けているため、お子さま連れの方は待ち時間を遊びながらお過ごしいただけます。
土曜も診療していますので、ご都合にあわせてのご予約が可能です。
詳しくはトップページの診療時間をご覧ください。
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