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インプラントの手術の流れと長持ちさせるための術後の過ごし方とケア

こんにちは。
京王井の頭線「久我山」駅北口から徒歩1分の、【森山歯科医院】です。

「むし歯や歯周病で歯を失った部分があるけれど、インプラントってどうなの?」
「インプラントは手術が必要だと聞いたけれど、どんな流れなの?」
など、インプラントの治療方法やケア方法など気になっている方へ。

今回は、インプラントとは何か、手術の流れや手術後の過ごし方、インプラントのケア方法まで徹底解説します。

森山 明英 院長
森山 明英 院長

森山 明英 院長




医院名:医療法人社団 信英会 森山歯科医院
所在地: 〒168-0082
東京都杉並区久我山5丁目8−20 B1-C ポスタンド

インプラントとは


インプラントは、体内に埋め込まれる器具の総称のことで、ペースメーカーや骨折の治療に用いられるボルトなどもインプラントの一種です。
そして、歯科では歯科用インプラントのことを「インプラント」と略して呼んでおり、一般的にも広く知られています。

インプラントは、顎の骨に歯根の代わりとなるチタン製のネジを埋め込む手術を行う必要があります。
チタン製を用いるのは、人体に対して金属アレルギーを引き起こしにくい性質をもっており、顎の骨としっかり結合してくれるからです。
手術を行った後は、土台を立てて、人工歯を被せます。

このことからわかるように、インプラントは以下の3つの要素で成り立っています。

1.上部構造(人工歯)
2.アバットメント(支台)
3.フィクスチャー(人工歯根)

人工歯根のインプラント体を埋め込んでから、上部構造の人工歯が装着されるまで半年から1年くらいかかります。
インプラント治療を計画的に行うためには、早めに歯科医院へ相談するとよいでしょう。

インプラントのメリット


インプラントのメリットは以下が挙げられます。

・天然歯のような噛み心地を再現できる
・天然歯のような白くて美しい見た目を得られる
・周りの歯や歯ぐきを傷つけない
・入れ歯のように取り外す手間がない
・寿命が長い

インプラントは、歯の見た目(審美性)と機能を回復できます
人工歯には、セラミック(陶材)の被せ物を選択することができるため、天然歯のような白くて美しい見た目をめざせます。
また、フィクスチャー(人工歯根)は顎の骨に埋まっているため、メンテナンスをしっかり行えばグラグラと動いたり、外れたりする心配がありません。
歯磨きは自分の歯と同じようにできますので、入れ歯のように取り外してお手入れする手間もありません。
ブリッジのように他の歯を削って支えを求める必要もありませんので、まわりの歯ぐきや歯を傷つけないのもインプラントの特徴です。

さらに、歯を失った部分にインプラントを埋めたケースでは、10〜15 年たっても抜け落ちずに使用できる確率が、上顎で約 90%程度、下顎で 94%程度とわかっています。
歯を抜いてすぐインプラントを埋めたケースでは、87〜92%程度のインプラントが10〜15年にわたり使用できます。


(出典:厚生労働省委託事業「歯科保健医療情報収集等事業」歯科インプラント治療のための Q&A 3pより) >

インプラントは、ブリッジや入れ歯と比較をされることが多いですが、噛み心地や見た目はインプラントが勝ります。
ただし、インプラント治療は保険適用ではない自由診療なので、治療費の負担額が大きくなります。
また、治療期間もブリッジや入れ歯と比較すると長期になりますので、歯科医師とよく相談して治療を進めましょう。

インプラントの治療の流れ


ここからは、インプラント治療の流れを紹介します。
顎の骨がしっかりあるケースと、顎の骨が少ないケースで手術の流れが変わるため、2つにわけてみてみましょう。

一般的なインプラント治療の流れ


・カウンセリング
・精密検査
・治療計画のご提案
・1次手術
・2次手術
・人工歯の製作と装着
・メンテナンス

上記のような流れでインプラント治療は進みます。

歯の抜けた部分がある方やインプラント治療が気になる方は、カウンセリングにお越しください。
ご要望を踏まえて、インプラント治療がすぐにできるかなどを判断いたします。
そのために、当院では必要に応じて3Dスキャナーや歯科用CT、マイクロスコープなどを用いて精密検査をします。
特に、インプラント手術では顎の骨の状態やインプラントを埋める位置や角度、血管や神経との距離を把握することが大切です。
歯科用CTを用いれば、立体的な画像からこれらの状態を精密に診断することができます。

ただし、精密検査でむし歯や歯周病などが発見されたら、先に治療をしてからインプラント手術に進みます。
カウンセリングと精密検査を基に、治療計画をご案内しますので、じっくりお考えください。

治療計画にご同意いただけましたら、人工歯根(フィクスチャー)を顎の骨に埋める1次手術の開始です。
手術を終えてからは、顎の骨と人工歯根がしっかり結合するまで数ヶ月かかります。
しっかりと結合したのを確認したら、歯ぐきを切り開いて結合部分(アバットメント)を装着する2次手術をして、人工歯を製作する型取りをします。
人工歯が完成したら、結合部分に被せて治療は終了です。
インプラントが完成したら、定期的にメンテナンスに通いましょう

顎の骨が少ないケース

次に顎の骨が少ないケースの治療の流れを解説します。
精密検査で顎の骨が少ないと判断された場合は、1次手術の際に顎の骨を増やすための処置を行う必要があります。
当院では、「GBR」「サイナスリフト」「ソケットリフト」の3つの方法により、顎の骨が少ない方へのインプラント治療を行うことが可能です。

GBR

GBRは、骨誘導再生とも呼ばれ、失った骨の再生を促す治療方法です。
骨が少ない部分にインプラントを埋める場合は、図の様に家骨(自分の骨)や骨補填剤(人工骨)のどちらかを骨のない箇所に詰めます
そして、人工の膜(メンブレン)を被せて固定し、顎の骨が再生されるのを数ヶ月待ちます。
メンブレンは、自然に身体に吸収されるものを利用することが多く、インプラント手術と同時進行にGBRを行えるのが特徴です。
人工膜を利用しないと、顎の骨ができるまでの間に歯ぐきが隙間に入り込んでしまうため、顎の骨をきれいな形に造るために用いられます。

サイナスリフト

上の顎にインプラントを埋める際に用いられる治療方法です。
インプラントを埋める際に顎の骨の厚みがほとんどなく、数本の歯を失っている方に行います。
上顎の骨が薄いと、インプラントが上顎洞という目の下の空洞を突き破る可能性があります。
そのため、歯ぐきの側面を切り開き、上顎洞にある膜(シュナイダー膜)を専用の器具で直接持ち上げて、持ち上がったスペースに人工の骨を埋めるのです。
インプラント手術の前にサイナスリフトを行い、しっかり顎の骨ができあがるまで半年ほど待つ必要があります。
ソケットリフトにくらべると骨ができるまで時間がかかりますが、骨の厚みが極端に少ない方はサイナスリフトが向いています。

ソケットリフト


ソケットリフトは、骨の厚みが少しだけない方に対して骨を増やす治療方法です。
サイナスリフトと比較すると、失った歯の数が少ない方に向いています。
狭い範囲の骨を再生するために用いられるのがソケットリフトです。
歯が抜けた穴の方向から、少しずつ上顎洞にある膜(シュナイダー膜)を専用の器具で持ち上げて、人工骨を埋めます。

ある程度は、骨の厚みがある方へ行う治療のため、ソケットリフトと同時にインプラント手術を行うことが可能です。
そのため、一般的には3〜4ヶ月くらいの期間で顎の骨ができあがるといわれており、サイナスリフトよりも治療期間が短い特徴があります。

インプラント手術後の過ごし方と注意事項


インプラント手術後は、インプラントと顎の骨がしっかり結合させるために普段の過ごし方を工夫しましょう。
以下のことに注意しながらインプラント手術後の経過を観察します。

・処方された薬は服用する
・手術した部分を舌や指で触らない
・うがいはやさしく行う
・治療部位に歯ブラシが当たらないようにする
・手術当日は浴槽に浸かるのを控える
・手術当日は激しい運動を控える
・辛いものなど刺激物は控える
・食事は麻酔が切れてから摂る
・喫煙は控える

インプラント手術当日は特に歯ぐきの腫れや出血がみられ、痛みが伴うこともあります。
そのため、処方された薬は自己判断で中止することなく飲み切ります。
痛み止めが処方されますが、服用しても治まらない場合は早めに歯科医院へ伝えましょう。
麻酔が効いている2〜3時間くらいは痛みを感じることはほとんどありません。

治療した部位が気になり舌で触ったり、歯ブラシで念入りに磨いたりしたくなりますが、細菌に感染するリスクが高まるため控えましょう。
歯ぐきの間に食べかすが詰まり気になるときは、やさしくお口をすすぎます
強くお口をすすぐと、傷口が乾燥して炎症を引き起こし、歯ぐきの治りが悪くなります。

また、歯ぐきの腫れや出血がひどくなるため、当日は浴槽に浸かったり、激しい運動をしたり、刺激物を食べたりするなど、血行がよくなる行動は控えます
インプラント手術後は、できるだけご自宅で安静に過ごした方がよいため、治療の予定を立てる際に覚えておきましょう。
麻酔が効いている間に食事を摂ると、唇を噛んだり、やけどしたりする可能性があるため、食事の時間も気を付けてください。

他には、インプラント手術後だけではなくインプラント手術前から禁煙をすると、顎の骨と人工骨(フィクスチャー)の結合がスムーズです。
喫煙により、歯ぐきや顎の骨の治癒の時間が遅くなり、インプラントが抜け落ちてしまうこともあるため、インプラント治療を機に禁煙をする方もいらっしゃいます。
さらに、喫煙は歯周病を悪化させる原因とされており、インプラント周囲炎という歯周病に似た病気を進行させるリスクがあります。
インプラントを長持ちさせるためにも、禁煙は大切です。

インプラントのケア方法


インプラントを快適に使用するためには、毎日のセルフケアと歯医者のメンテナンスを受けることが大切です。

セルフケア

インプラント周囲炎からインプラントを守るために、インプラントと歯ぐきの間に食べかすを溜めないようにするのがポイントです。
歯ブラシの先が歯ぐきの境目に触れるように、歯ブラシを斜めにしてインプラントを磨きましょう。

また、歯ブラシ以外に毛先がひとまとまりの「タフトブラシ」や歯と歯ぐきの間が清掃できる「歯間ブラシ」を使用すると、汚れが溜まりにくいです。

メンテナンス

毎日セルフケアを行っても、完璧に歯磨きをするのは困難です。
そのため、歯医者で数ヶ月に1回、インプラントのチェックや清掃をしましょう。
人工歯が欠けたり割れたりしていないか、ネジに緩みがないか、かみ合わせに変化がないか、などを歯科医師や歯科衛生士がしっかり確認します。

また、インプラントを含めすべての歯を健康に保つために、歯磨きで落としきれなかった汚れやインプラント周囲炎の原因となる歯垢(プラーク)を専用の器具で取り除きます。
インプラント治療後は、インプラントを快適に長く使用するためにメンテナンスを受けましょう。
メンテナンス次第では、第2の永久歯と呼ばれるほどインプラントは長く使用することができます。

「森山歯科医院」は、京王井の頭線「久我山」駅北口から徒歩1分、平日19時まで診療しています。
祝日は17時まで診療していますので、ご都合の良い時間に通いやすい歯科医院です。